NISAと積立NISA及びiDeCoの違いを解りやすく解説!
株式投資を行おうと口座を解説する場合、必ずと言ってよいほど
- NISA(ニーサ)
- 積立NISA(積立ニーサ)
- iDeCo(イデコ)
と言うキーワードが出てきます。
日常的に良く聞かれる言葉ですが、一体この詳細は何なのでしょうか。
この記事を読むと
- 一般証券口座とNISA、積立NISA、iDeCoの違い。
- NISA、積立NISA、iDeCoの特徴。
- NISA、積立NISA、iDeCoの手数料や税金。
この3つが解ります。投資を行うためには手数料や税金での損失には十分注意する事が必要です。
NISA・積立NISA・iDeCoとは?
通常は、株式投資を行おうとした場合には証券会社に一般口座を開設しなければなりません。
この一般口座の特徴は、
- 年間の投資上限額なし。
- 運用できる商品の制限なし。
- 運用期間も制限なし。
- 資産の引き出しは自由。
- 口座開設手数料なし。
- 口座管理手数料なし。
と制限なしが多い中で、税金に関しては、運用して利益が出た場合20%の課税対象となります。
これはどの様な事かと言うと、
例えば、100万円の利益が年間で出た場合は20万円税金で無くなってしまうと言う事ですね。
NISA・積立NISA・iDeCoは、一般口座と同様に口座の名前だと思って下さい。
銀行でも普通口座から当座預金など色々ありますが、これと同じ事です。
NISA・積立NISA・iDeCoの3種類で、
- 年間投資上限額
- 運用できる株の種類
- 運用できる期間
- 資産の引き出しの自由度
- 税金
などが変わります。特に税金が掛からないため、小額投資には有効な口座もあります。
NISAと積立NISAは、口座開設手数料も無料となるので、一般証券口座を開設したら同時に開設をしておきましょう。
各投資用口座の特徴
各投資口座の特徴は、一般口座に加え
NISAでは
- 年間の投資上限額120万
- 運用できる商品は株・投資信託・ETF・REITなど。
- 運用期間は5年(最長10年)。
- 資産の引き出しは自由。
- 口座開設手数料なし。
- 口座管理手数料なし。
- 運用利益非課税。
となります。
積立NISAは、
- 年間の投資上限額40万。
- 運用できる商品は長期・積立・分散投資向けの一部の投資信託とETF
- 運用期間20年。
- 資産の引き出しは自由。
- 口座開設手数料なし。
- 口座管理手数料なし。
- 運用利益非課税。
となります。積立NISAでのメリットとしては、取り扱いの商品が金融庁が認めた商品であるために
どれを選んでも大きな失敗がない。
と言う大きなメリットがあります。
気をつけるべき点としては、
年間の投資上限額が40万円となっているため、途中で利益が出たからと20万円の売却を行なっても、翌年になるまで口座の幅は広がらないと言う事です。
ここは気をつけておきましょう。
iDeCoの場合は少し違い、単純に年金をイメージして下さい。
iDeCoは、
- 運用できる期間は60歳(最長10年間の延長可能)
- 資産の引き出しは60歳から。
となっており、60歳までは引き出す事が出来ません。
口座開設と口座管理にも費用が掛かります。少し違いますね。こちらは老後を考えた投資になります。
各投資用口座の特徴比較
一覧で比較すると下記の表になります。
一般口座 | NISA | 積立NISA | iDeCo | |
利用できる人 | 日本在住で20歳以上 | 日本在住20〜60歳まで | ||
年間投資上限 | 上限なし | 120万 | 40万 | 144,000〜816,000まで |
運用できる商品 | 制限なし | 株・投資信託・ETF・REITなど | 長期・積立・分散投資向けの一部の投資信託とETF | 定期預金・投資信託・保険 |
運用できる期間 | 制限なし | 5年(最長10年) | 20年 | 加入から60歳まで (10年延長可) |
資産の途中引出 | いつでもOK | いつでもOK | いつでもOK | 60歳まで原則不可 |
口座開設手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 2,777円(税込) |
口座管理手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 年間2,004円〜 |
運用利益課税 | 20% | 非課税 | 非課税 | 非課税 |
口座開設手数料は無料でもファンド報酬には注意
口座開設時の手数料はNISAとつみたてNISAともに無料となります。
税金も非課税となりますが、NISAやつみたてNISAと言うのは口座の名前と同じですね。
気をつけなければならないのは、ファンド報酬です。
ファンドの運用方法には、インデックスファンドとアクティブファンドがあります。
インデックスファンドとは、日経平均株価(日経225)やTOPIX(東証株価指数)など市場全体の動きを表す代表的な指数(インデックス)に連動した投資成果を目指す投資信託です。
アクティブファンドとは、積極的に取引を行い指標以上の成績を目指す取引です。
アクティブファンドは、積極的に取引を行うため、その分ファンド報酬が高くなります。
一見、アクティブファンドの方が利回りが良い様に感じますが、例え有名な投資家であっても、若かりし時は良かったが晩年は厳しいと、生涯にかけて利益を出し続けた人は居ないとまで言われております。
現在では、アクティブファンドでさえ、インデックスファンドの真似をして投資を行なっている傾向も強いと言われております。結局、同じ取引であれば、少しでもファンド報酬の少ないインデックスファンドを選んだ方が賢明ですね。
まとめ
投資においては、税金と手数料が損益に大きく影響をします。
普通預金の金利は、年間で0.01%ですね。
つみたてNISAでの平均値で考えれば、予想ともなりますが3%前後と言った所でしょう。
それでも普通預金と比べれば大きな違いですが、利益が出ても税金や手数料と取られてしまえば、それだけで損益が全くない状態にもなってしまいます。
そのためには、
- 一般証券口座とNISA、積立NISA、iDeCoの違い。
- NISA、積立NISA、iDeCoの特徴。
- NISA、積立NISA、iDeCoの手数料や税金。
この3つの知識を身に付けて、
- 税金や手数料対策を行う事
- 必要な場合には資産を直ぐに移す。
と柔軟な対応で効率的に資産を増やしましょう。