働き方改革の全体像を簡単に説明
働き方改革の概要自体は厚生労働省からも発表されておりますが、具体的に何を取り組むべきなのかを把握している方は少ないと思います。恐らく、イメージとして残業を減らさなければならない。有休消化をしなければならない。同一賃金同一労働を守らなければならないと考えている方は見えられるかもしれませんが、働き方改革の施策や結果の一部となりますね。
まず一番大切な事は、全体像を掴むべきです。
では、具体的に全体像を掴む上では、項目別で9項目あります。ここは抑えて置いて下さい。
・賃金引き上げと労働生産性の向上
・長時間労働の是正
・柔軟、多様な働き方
・病気の治療、子育て、介護と仕事との両立
・外国人の受け入れ
・女性、若者が活躍しやすい環境整備
・人材育成、教育の充実、雇用吸収力の高い産業への転職及び再就職支援
・高齢者の就業促進
概要ついては、参考資料を貼り付けておきますね。
参考:働き方改革成功事例!早急に整えるべき5つの制度とは!?
労働時間の短縮
働き方改革と言うと、労働時間の短縮、有給消化と休みや自由な時間を作る事と捉えがちですが、項目別で見ると、労働時間の短縮と言うのは、9項目の内ではたった一つです。
その他の項目では、圧倒的に【多様性】【ダイバシティ】【生産性向上】多く、残りの8項目に含まれております。
これが本来の筋道です。今の内から取り組むべき事項が、本当は何なのかと言う事を自分自身にも投げかけて見ましょう。時代に即した進化が自分自身にも課せられている事、達成出来なければ、数年後は自分自身が淘汰されてしまうと言う事を良く理解する事が大切ですね。決して与えられるものではありません。これから生き延びて行く為には、個人が成長及び進化し続けて行かなければなりません。目の前の課題に、積極的に取り組んで行きましょう。
認識の差は広がる
この働き方改革は、個人の意識レベルによって、認識の差が大きく変化を遂げて来ております。会社との認識のズレも発生して来ておりますね。
一部の方が早く帰る事を目的としたり、時間短縮をイメージして仕事をした結果、本来必要となる事、やらなければならない事が疎かになり、結果顧客からのクレームで営業が走り回っていると言う事案も耳にします。これは本末転倒な結果ですね更に一部の方が残業や労働時間を負担していると言う事案まで出て来ている会社もあります。この様な企業では、認識のズレは開くばかりで一向に改善はされて行きません。社内で同様な事案を見受けられた際は、転職する事が一番だと私自身は感じております。正直申し上げますと、立場上企画提案をする立場にある私ですが、それでも前に進んで行かない古い体質の企業様と言うのは多く存在します。大切な事は、本質的な所で責任の明確化を行う事です。
責任の明確化
働き方改革を進める上で、社内の部署で責任を明確化させる事を強くお勧め致します。これは、特に中小企業に多い傾向ですが、人事と労務で同じ様な業務を行っており、お互いにコンセンサスが取れていないと言う事案が多く見受けられます。まずは、各部署により、人事課が携わる事。労務が行う事。総務が行う事と明確に分けで取り組むべきですね。また、
例えば、人材教育及び再就職支援で考えて見ましょう。人事部が大きく携わるものと予想致しますが、一貫して採用・教育・キャリアアップから再就職までのイメージした社内での取り組みが必要となってきますね。ここに多様性を求め、能力のある方の雇用や、後にステップアップを求めて退社される方への就職支援、結果としての人材紹介制度まで導入するイメージを持っているのかと言うのが必要になってくると思います。会社が自社で成長させた人材を他者に紹介してはいけないと言うルールもありません。これは、制度としても導入できれば、企業としての付加価値は上がると思いませんか?遠い未来では無い気もしますね。こうした人材の育成は、企業イメージの上昇にも大きく繋がってくると思います。
まとめ
働き方改革と言う言葉は、言葉のみ先行しているイメージとなりますが、本来の意味合いを理解すると、少し違う事にも気づくのではないでしょうか。一番大切な事は、企業が存続しなければ、現在会社で働いている方は今後働く場所がなくなると言う事です。では、選択としては企業で働くのか個人で事業を行うのかの選択です。ここで、個人事業を選択したのであれば、すべて自分の責任化で行うだけですね。企業で働くと言う道を選んだ時には、私としては厳しい選択を選ぶイメージとなります。企業の成長と言うのは、個人の成長と比較した際、他人に委ねられる所も多くなる為、全員でベクトルが合っていない場合は、遠回りをする結果となりますね。良く選んで選択を間違わない様にして下さい。