iDeCo(確定拠出年金)の特徴!メリットとデメリットを解説!
iDeCo(イデコ)やNISAなどの言葉は金融商品として良く聞く言葉ですね。
将来の事を考えると、必ずこの言葉に直面します。
iDeCoとは、確定拠出年金とも言われ、自分で毎月積立を行う私的年金制度です。
年金ですから、老後のための蓄えと言うのが目的です。
この記事を読むと
- iDeCoがどの様なものか解ります。
- 節税対策と言われておりますが、本当に節税できるのかが判断できます。
- メリットとデメリットを知る事が出来ます。
運用次第では良い制度ですが、反面使い勝手が悪い所もあります。
NISAや積立NISAとの違いにも注意です。
iDeCoはどの様な制度なのでしょうか
iDeCoは、私的年金制度です。
年金制度に加え、大まかな概要としては、
- 自分で金融商品を選んで積立てる。
- 積立の支払いが節税になる。
- 受取は年金なので60歳から開始。
- 受取時は課税対象。
この4つがポイントとなります。
自分で金融商品を選ぶと言うのはどういう事?
iDeCo自体は、口座の一つと考えて下さい。
株式投資と同じで、株式投資を行う場合は、一般証券口座を開設しなければなりません。
NISAや積立NISA、iDeCoは口座の一種類と同じです。
iDeCo用の口座を開設して、積立のお金を入れる。
そこから、自分でファンドの金融商品を選択して運用が始まります。
積立の支払いが節税になるってどういう事?
iDeCoは投資と同じと説明しましたが、一般証券口座での投資では自分の預金であったり所得から投資を捻出します。
会社員での給料では、
収入(総支給)−控除額(保険や年金など)=所得となります。
一般口座での投資は、所得から積立や口座に入金する事で投資がスタートします。
iDeCoは、控除額に含める事ができるので、
一般証券口座で投資を行なった場合の所得税を考えましょう!
一般口座では、所得から投資を行う事になるため、収入が50万、控除額が20万、投資額が3万と考えると
収入(50万)−控除額(20万)=所得(30万)となります。
すなわち所得税は、30万円に対して課税されます。
一方iDeCoで3万円投資する場合は、
収入(50万)−控除額(20万+3万)=所得(27万)となります。
所得税の掛かる金額が27万円と減るため、
若干税率を下げる事ができると言うのが特徴です。
受取が60歳からと言うのは問題ないですね。
私的年金ですから、60歳までは途中で引き出す事は出来ません。
ということは、余裕のある資金で行うことが大切ですね。
受取時は課税対象ってどういう事?結局税金を払うなら節税になるの?
60歳を迎え受取時には税金を払わなければなりません。
この時受取時は、退職金と同じ扱いとなります。通常の所得税と比較して退職金の税率はかなり優遇されております。
税金自体は払う事となりますが、優遇した税率で節税には繋がると言うのが正しい表現かもしれませんね。
iDeCoのメリットとデメリット
iDeCoの特徴は理解出来たと思いますが、メリットとデメリットとしても大きな差があります。
メリットは、
- 原則、20歳以上60歳未満であれば誰でも口座を作れる。
- 運用利益が非課税。
- 投資の金融商品が自分で選べる。
この3つがメリットです。
一般証券口座だと、運用利益が20%掛かります。非常に大きな税率ですね。
これが全く掛からないと言うのは大きなメリットです。
しかし、デメリットが大きいのも実情です。
デメリットとしては、
- 口座開設手数料が掛かる。
- 口座管理手数料がかかる。
- 60歳まで引き出せない。
- 結局、受取の時には元本には税金が掛かる。
この様なデメリットがあります。
ここまで知ると、やる意味あるのかな?と言う気もしますね。
実際、iDeCoを持ってますが、投資で資金を回そうとした時に何も出来ないので不便すぎでした。
節税にはなりませんが、同じ運用利益で課税対象にならないNISAや積立NISAの方が、使い勝手も良い気がします。
NISAの事を詳しくしりたい方は、こちらも読んで見て下さい。
まとめ
iDeCo(イデコ)やNISAなどの言葉は金融商品として良く聞きます。
iDeCoの特徴は、
- 自分で金融商品を選んで積立てる。
- 積立の支払いが節税になる。
- 受取は年金なので60歳から開始。
- 受取時は課税対象。
さらにメリットとしては、運用益は非課税と言うメリットが大きいですが、
- 口座開設手数料
- 口座管理手数料
が掛かるため、見ようによってはデメリットの方が大きく感じます。
資金に余裕があって、更に節税を考えている方には良い商品というのが結論です。