セミパーソナルトレーニングが流行る理由
現在、「セミパーソナル」
■改めてどのようなビジネスモデルかと言うと、
「トレーナー1名に対して、参加者複数名が同時にトレーニングを行う」
「1回45分位のトレーニングで、月々8000円」
「月に何回でも通い放題」
上記のようなモデルが多くあります。
■グループトレーニングとの違い
多くの方が上記の説明で、「グループトレーニングと同じなのか?」と思われた方も多いかもしれません。しかし、まったく異なるトレーニングモデルです。
どこが大きく異なるかと申しますと、
「1人1人のお客様のニーズに合わせてトレーニングメニューを提案している」
という点がセミパーソナルトレーニングの最も強いところです。
同じトレーニングスペースにいるけど、1人1人が全く違うトレーニングを行っているのがセミパーソナルトレーニングの大きな特徴です。同じトレーニングメニューだと、遅れを取ったり負荷が掛かる事で、嫌になるケースもありますよね。別メニューとする事で解消されております。
■今後もセミパーソナルトレーニングジムは流行るのか?
結論から申し上げますと、流行ると思います。しかし、競争は激化するのではないでしょうか。
流行る理由
- 従来型のトレーニングジムよりも継続し易い。
- 入会し易い。
- 退会に難い。
一番は、グループで行う事で、継続がし易いと言う事ですね。継続されれば結果も出やすい事でやる気と言う効果が出ます。効果が出れば、更に誰でもモチベーションも上がってくると思います。
現在のフィットネス事情としては、
2017 年において国内には5000 件以上のフィットネスジムやトレーニングジムが存在しています。10 年前と比べると、約2 倍以上の店舗数にまで上昇しております。しかし、年間フィットネスジムやトレーニングジムに参加している人・会員になっている人は日本人の、約3.3%しかいません。これは非常に少なく、アメリカでは、フィットネス参加率は20%近くもあります。
では、フィットネス業界では、どのような現象が発生しているのか・・・
■フィットネスクラブ通う顧客の傾向
1)50 代後半、60 代以降の女性の増加
→ これまで運動する習慣がなかった層の参加
2)20 代~30 代前半の男女の増加
→ 金銭的、時間的にトレーニングジムに通い辛かった層の参加
今までのプールやサウナが付いた大型トレーニングジムの会員を奪っているのではなく、全く新しい層がトレーニングジムに通い出しているのです。
では、なぜこの2 つの人口層が増加しているのかと言うと、24時間フィットネスの誕生、フランチャイズの参入で「安くて、通いやすい」というのが大きな後押しとなっております。
ご年配の方は、定年後の余暇の過ごし方で、市町村のトレーニング施設で汗を流す方は、多いのですよ。この層が大きく流れてきている事も予想しますね。
■フィットネス業界の課題
大きな課題としては、退会率の高さでした。
今までのフィットネス・トレーニング業界においては、退会率に対する対策を進めていかないと同業他社に会員を奪われ、収益化できないという事態に陥っておりました。ここで、退会率を食い止めることが出来るモデルが、今回のセミパーソナルトレーニングジムであると言えます。
安く、
通いやすく、
一緒に励まし合える仲間がいる、
トレーナーがついてくれるから継続して効果を感じられる
という顧客が悩んでいる悩みを全て包み込める業態と言えるのです。
いま時流と言える、そして退会防止にもつながっているセミパーソナルトレーニングジムが流行った理由を、伝わったのではないでしょうか?
このセミパーソナルトレーニングのビジネスモデルは、今後も各業種で進んで行くのではないかと思います。