教える事が上手い人の特徴と方法
人に物事を教えたり伝えると言う事は、予想以上に難しいものです。
時には、伝えたつもりでも自分が意図する様に伝わっていなかったり、誤解を招いてしまったりと言う事も少なくありません。誤解がない様に確実に伝えると言う事が出来ないと、意思の疎通をはかる事も難しいだけでなく、時には相手の意欲をも奪ってしまうと言う事もありますね。
伝える、特には教える立場に立った時、最も簡単で効果的な方法にはポイントがあります。
このポイントを抑えて、伝える・教える力を身に付けましょう。
ポイントは4つです。
・問いかける
・例え話を使う。
・優しさと甘えの違い
・好きになってもらう
これができる様になるだけで、確実に伝わるだけでなく、相手の方から求められる様にもなります。
問いかける
この問いかけると言う方法は、最も大切な事です。
自分で説明やプレゼンを行なっても、意図する様に伝わるのか、更に一番伝わってほしい項目が本当に伝わっているのかと言う事はわかりません。
人は、それぞれ育った環境によって、同じ事を言われても受け止め方と言うのは変わって来ます。自分の違う意見が出て来た時には、自己防衛から自分を正当化する事もしばしばあります。予想以上に自己解釈の傾向と幅は強く、全く真逆な捉え方をしてしまうと言う事もしばしばですね。
ここで大切な事は、

「ここまででわからない事はありますか?」
と問いかけて見て下さい。
しかし、ここでも注意が必要です。人と言うのは知ったふり、理解したふりをしてしまいます。必要以上に頷いたり、わかったふりと言うのも誰もが行います。また、いきない解らない事はありましか?と言われても、準備が出来ていないため、間違いなく「ありません」と回答をします。質問をして頂き、質問に対して回答を出すと言う事は自己解釈を回避するためには最も大切な要素ですが、肝心な質問をしてもらうためには、準備が大切です。
まず

「解らない事はありますか?」「質問はありますか?」と質問をし、これを4回位、一つの説明が終わる度に繰り返して下さい。
繰り返すと言うのは、始めはこまめに問いかける事がポイントです。
一番始めの「解らない事や質問はありますか?」と言う事のは、伝えたい相手に準備をしてもらうための問いかけです。まず間違いなく「ありません」と誰もが返答をしてくるでしょう。しかし、ここで準備をして貰えば、次は質問をしなければならないと考える様になります。質問を神に書き出したり準備をする方も見えられますね。次に話を進め、次段階で問いかける。更に次段階で問いかけると3回位繰り返すと、質疑は出てきます。なるべく細かく問いかける事が必要ですね。
更に効果的な方法は、質問をメモに取っていると思われる方に、直接

「あなたならどう思いますか?」
と投げかけてあげて下さい。
例え話を使う
例え話を使う事は非常に大切な事です。
しかも、内容な共感できる内容でなければ伝わりませんね。
スポーツが好きな方であれば、スポーツの世界で例えると共感し易いです。
アニメが好きな方であればアニメで例えると共感し易くなります。
例え話は相手の興味がある事、興味がありそうな事で共感し易い様に話をして下さい。
優しさと甘えは違う
優しさと甘えは少し違います。
例えば、子供が宿題をやって来なかったとします。
眠たくなってしまったんだね。仕方がないね。と言う言葉は甘やかせてしまうだけと解りますね。
では、宿題を忘れた事を問い詰めたり、怒ってしまうとどうなるでしょうか。勿論論外です。勉強自体を嫌いになってしまう場合もあります。この場合には、宿題をやって来なかった事に対し、今回の宿題自体を、では

「この宿題をどうしようか?」
と問いかけて見て下さい。

・今からやります。
・家に帰ってからやって来ます。
色々な回答はあるかもしれませんが、意思表示はして来るでしょう。大切な事は相手の方に自分から言ってもらう事です。誰でも、自分に嘘を付くと言う事を嫌います。こちらから言うのではなくて、相手に回答をしてもらうと言う事を考えましょう。
好きになってもらう。
勉強を教えるのであれば、最終的に目指すところは勉強を好きになってもらうと言う事です。
勉強を好きになって貰えれば、あとは自分から勉強をして行きますね。これは仕事でも同じです。仕事を教える事で仕事を好きになって貰えれば、あとは勝手に仕事をして行きます。
そのためには、出来た事を褒めると言う事も大切です。認めてあげる事も大切です。
時には驚いたり、勉強になりましたと言う形で感想を伝えてあげるだけでもやる気になります。
最終的には自主的に行動できる様に導いてあげる事が、本当の意味で教える事に長けている人ですね。