AppleとFacebookの戦い!今後の展望も見ものです。

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AppleとFacebookの戦い!今後の展望も見ものです。

米Facebookは12月16日(現地時間)、米Appleが来年初頭に予定しているiOS 14、iPadOS 14、tvOS 14アプリのユーザー情報収集許可制の追加は、アプリでの広告収入に頼っている中小企業やパブリッシャーを傷つけると主張する全面広告を、米主力新聞のThe New York Times、The Wall Street Journal、The Washington Postに掲載し、公式ブログでも中小企業に対策を呼び掛けた。

この様な記事が出ておりますね。

この内容を簡単に説明すると、

 

現在、インターネットの世界における広告は、ユーザーがログインした趣向にマッチする様に配信されております。リターゲティング広告とも言われますね。

例えば、好きな芸能人を検索すると、youtubeなど別のプラットフォームにログインした時に、その芸能人に興味があるのかと表示されたりします。

これは、Googleやyoutubeにログインした時に、自然にユーザー情報を取れる仕組みになっているために起こることですが、Apple社ではIOS14のアップデートで、この様な搾取する様な情報の取り方を止めて、ユーザーの許可制にしようと言うのがことの発端です。

 

表示された時に、この情報収集を取ってもいいですか?「はい・いいえ」の様な形で表示しましょうということですね。

これに対して、Facebook社は、SNSなどのプラットフォームの会社と思われがちですが、実際はInstagramなどの広告が大きな収益になっているため、アプリなどの広告収入に頼っている中小企業を守るために止めましょう。

という広告を入れたというのが記事内容です。

 

この問題は、結構大きな問題にも発展しそうですね。

Appleがユーザー情報収集許可制を導入すると、

Facebookなどの広告業者は、大きなデメリットとして

  • リターゲティング広告が機能しなくなる。
  • オークションマーケティングで高額投資できる大手が有利。
  • 検索エンジンも変わる。

この様なデメリットが発生します。

Apple社では、メリットとして

  • 自社製品内では情報収集は可能。
  • 広告収益へも参入可能。

この様なメリットがあります。

この問題は、かなり大きくなりそうですね。

広告会社のデメリット

FacebookやGoogleなどの大手企業も含み、中小企業などの広告会社にとっては、

 

情報収集を許可制にした場合、どの情報が顧客に取って有意義な情報になるのか判断が難しくなります。

筋トレに興味がある方へは筋トレやプロテイン、更にはジムの案内が出来れば効果的に訴求することは可能です。

しかし、許可制にした場合、筋トレに興味があると解らなければ、単純にダイエットの案内を表示する結果にもなりますね。

ユーザーの情報を追跡して広告を行うリターゲティング広告は機能を弱めてしまいます。

こうなると、資金力が大きい大手企業が有利な状態にもなってしまいます。

資金力が有利な状態になると、どの企業も広告を多く出す結果にもなってしまうため、
結果的には広告費用全体も相場が高くなってしまいますね。

最終的に、検索エンジン自体も順位が大きく変わります。
大手企業の独壇場に成りかねないと言うのがFacebookの主張です。

Apple社のメリット

ここで考えなければならないことが、Apple社のメリットです。

ユーザーの許可制にすることを主張しているため、当然のことだろうと思われる方も多いと思います。ただ、少し考えると単純なことでは無い気がしますね。

現在、iPhoneでも設定からトラッキング画面でONとOFFを切り替えたり、Apple広告の表示も切り替えることが可能です。

これは、ユーザー情報収集で「いいえ」を選択しても、デバイス内では取得が可能になるのではないかと予想します。

 

簡単に言うと、インターネットを通じて他のアプリでは情報収集を断っても、iPhoneなどのデバイスには残る。つまりApple社はわかるということです。

こうなれば、現在のようにユーザーへのリターゲティング広告を正確に展開するためには、Apple社と提携しなければならなくなりますね。

広告業界へ参入しながら、しかも有利な立場にたつことも可能だと言うことです。

まとめ

米Appleが来年初頭に予定しているiOS 14、iPadOS 14、tvOS 14アプリのユーザー情報収集許可制の追加を発表しました。

これに対して、Facebook社が真っ向対立です。

アプリでの広告収入に頼っている中小企業やパブリッシャーを傷つけると主張しました。

情報を収集するためにはユーザーの許可を必要とするということは当然の様に感じますが、実際には少し違うようにも感じますね。

個人的な予想にはなりますが、広告業界にAppleが参入するのではないかというのが印象です。
Apple社のメリットを考えると、GoogleやFacebookが主戦場としている業界に入って来そうですね。

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